湿式スプリンクラーの仕組み
火災時に延焼を自動で防ぐスプリンクラー。
消防法によって設置基準が細かく定められており、11階以上の高層階や延べ床面積が広い施設などでは設置が必要です。
スプリンクラーには、建物の環境や条件に合わせてさまざまな種類があります。
今回は、その中で最も一般的な湿式スプリンクラーの仕組みについてお話します。
▼湿式スプリンクラーの仕組み
湿式スプリンクラーとは、天井高10メートル以内の物件に設置できる最も一般的なスプリンクラーです。
配管凍結の心配がない場所や、凍結防止処理がされている場所で多く設置されています。
天井部分に見えているのがヘッド、そして天井内部にあるポンプ・圧力タンク・アラーム弁・開放弁・非常電源という構成です。
スプリンクラー内は配管からヘッドまで常に水で満たされていますが、普段はヘッド内部にある弁によって止水されています。
その外側に分解部・さらに外側に可溶片・感熱部と続きます。
火災以外で可変部・分解部が破損した場合にも散水されることがあるため、注意が必要です。
▼散水する仕組み
①火災などによって熱がスプリンクラーに届くと、約72~96度でヘッド内の可溶片が溶けだす
②可溶片が溶けたことで分解部が落下
③水を止めていた弁が降下し、水が流れ出す
④反射板(デフレクター)に当たり、均一に散水される
▼まとめ
湿式スプリンクラーは、熱によって可変部が溶けることでせき止められていた水が散水される仕組みです。
11階以上の高層階や延べ床面積が広い施設などでは、消防法で設置が義務付けられています。
人命・建物を守るために、必要に応じた設備を設置しましょう。
弊社では、消防・防災に関する設備工事を承っております。
豊富な実績と経験を元に、設備工事の悩みや不安を解消いたしますので、ぜひご相談ください。
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