スプリンクラーの種類
建物の天井に付いているスプリンクラーをよく見たことはありますか?
初期消火を行うスプリンクラーにもさまざまな種類があり、環境や条件に応じて設置されています。
今回は、スプリンクラーの種類をご紹介しましょう。
▼スプリンクラーの種類
スプリンクラーは、建物の環境・条件によって設置できる種類が変わります。
各スプリンクラーでは散水の仕組みが異なります。
■湿式
スプリンクラーで最も一般的なものです。
配管内に常時水を充填しておき、火災時にヘッドの部品が溶解・分解されることで散水される仕組みです。
同時に火災警報が発動します。
■乾式
乾式スプリンクラーでは、普段、配管内に圧縮空気を充填しています。
火災発生によりヘッド部分が開放されることで空気が抜け、水が放出される仕組みです。
寒冷地や屋外軒下など配管内が凍結する恐れがある環境下では、乾式スプリンクラーが適しているでしょう。
■予作動式
誤作動による散水や配管の凍結防止のために、流水検知装置からヘッドまでは水を充填しない仕組みです。
火災の際は、感知器の作動に反応して散水します。
誤作動による被害が大きくなる機械室や通信室に設置されることが多いタイプです。
■開放型
天井に付いているヘッドひとつひとつに開放弁がないタイプです。
火災時に配管の一斉開放弁が操作されることで、全てのヘッドから一斉に散水する仕組みです。
主に劇場・化学工場・倉庫など、火災発生時に一気に延焼する危険がある環境下で用いられます。
▼まとめ
スプリンクラーには、湿式・乾式・予作動式・開放型などの種類があります。
一般的な環境では湿式、配管凍結の可能性がある場所には乾式を設置しましょう。
また、誤作動による被害が大きくなる機械室には予作動式を、延焼する危険がある場所には開放型が適しています。
設置する環境に合わせたスプリンクラーを設置しましょう。
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